このコラムの概要

・慢性的な症状は一度の施術で
すぐに治るとは限りません

・鍼灸で体が改善していく過程には
いくつかのパターンがあります

・最初に大きく改善する人もいれば
途中から急に良くなる人もいます

・症状の出方に一喜一憂せず
体の変化を見ながら
施術を続けることが大切です

鍼灸で
慢性疾患が治る過程には
いくつかのパターンが
あります

自律神経失調症や
長く続く肩こり・腰痛・坐骨神経痛
五十肩などの慢性症状


いつまでも続く痛みやつらさがあると
「このままずっと治らないのではないか」
と不安になりますよね。

いざ鍼灸を始めてみても
一回の施術ですぐに治るとは限りません
しかし、身体は少しずつ変化しながら
確実に良い方向へ向かっていきます

実際には
慢性症状が改善していく過程には
いくつかのパターンがあります
ここでは代表的な
4つのパターン
ご紹介します。

1 一直線にどんどん
良くなっていく

慢性症状を鍼灸で施術した時の改善のしかた1

鍼灸を始めたその日から
少しずつ順調に
症状が改善していくパターンです

理想的に見えますが
実はこのタイプはそれほど多くありません

慢性症状は

・筋肉のこり
・血流の問題
・自律神経の乱れ
・長年の身体の使い方


など、さまざまな要因が
重なって起こっています

施術でそれらを整えていく過程で
身体にはさまざまな変化が現れるため
改善の仕方にもいくつかの
パターンが生まれるのです。

2 最初にグッと良くなり
その後ゆっくり
改善していく

慢性症状を鍼灸で施術した時の改善のしかた2

いわば急速充電のようなパターンです

身体の感覚が敏感な方や
施術に対する反応が良い方に多く見られます

鍼灸で身体を整えると、まず
今一番つらい症状がスッと軽くなる
ことがあります

そのため最初はとても楽になるのですが
慢性症状の原因は
長年積み重なった深い部分にあります


その本当の原因を整えていくには
どうしても少し時間が
必要になることが多いのです。

3 最初は変化が少ないが
途中から一気に良くなる

慢性症状を鍼灸で施術した時の改善のしかた3

身体の反応がゆっくりな方には
このパターンもよく見られます

最初の数回は

・あまり変化を感じない
・少し良い気がする程度


ということもあります
そして残念ながら
この段階で施術をやめてしまう方も
少なくありません

しかし実際には
症状の原因となっている部分には
施術の効果が少しずつ
積み重なっています

これは
良い身体を作るための土台を作っている段階
のようなものです

土台が整うと、ある時から急に
症状が改善してくることがあります。

4 ときどき症状が戻りながらも
全体として改善していく

慢性症状を鍼灸で施術した時の改善のしかた4

鍼灸を続けていくと
症状は少しずつ軽くなるのですが

・ときどき症状がぶり返す
・急に痛みが強くなる


ということもあります

これは症状を
長い間こじらせてしまっている方に
見られるパターンです

症状が戻ると不安になるものですが
施術を続けていくと

・症状の強さ
・出る頻度

は徐々に減っていきます。

そして最終的には
元の症状自体が落ち着いていきます。

諦めずに
鍼灸を続けることが
大切です

慢性症状は、一度や二度の施術で
100%改善することは少ないものです

しかし、身体の状態を見ながら
施術を続けていけば
症状は確実に改善していきます

また私たちは
鍼灸で改善が見込める症状と
そうでない疾患の知識も
十分に持っています

治る見込みのない疾患に対して
漫然と施術を続けることはありません

改善が期待できる症状に対して
粘り強く施術を続けることで
長年悩まされてきた
つらい症状の改善を
お手伝いできれば幸いです。

よくある質問

Q 鍼灸は何回くらいで効果が出ますか?

症状の種類や
慢性化の程度によって
個人差がありますが
慢性症状の場合は
3〜5回ほど施術を続けると
身体の変化を感じ始める方が多い
です

最初から大きく改善する方もいれば
途中から急に良くなる方もいます
これは本記事で解説したように
身体が回復していく過程に
いくつかのパターンがあるためです

鍼灸の通院回数については、
こちらのコラムで詳しく解説しています

▶鍼灸は何回くらい通えばよくなりますか?

Q 鍼灸は一回で治ることもありますか

症状が軽い場合や急性症状であれば
一度の施術で大きく改善することもあります

しかし
長年続いている慢性的な症状は
身体の状態を整えながら
少しずつ改善していくことが多いです
そのため
症状の変化を見ながら
数回施術を続けていくことを
おすすめしています。

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長時間姿勢で起こる血流悪化と慢性コリ


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慢性化しやすい
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▶頭痛

▶頚腕症候群(腕のしびれ・痛み)

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▶ 坐骨神経痛

▶ 膝痛

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