起立性低血圧と鍼灸施術
急激に立ち上がったり起き上がったりした際に、めまいや立ちくらみ、目の前が真っ暗になる、視野が狭くなる、酷い時は失神してしまうなどの症状が起きる状態を、起立性低血圧といいます。
立ったり起きたりした際に、血流が足のほうへ下がりすぎてしまうために起こります。
高齢の方や逆に10代くらいの思春期の方に多く、また、病院で長期に寝ていた方が立ち上がる時にも起こりやすいです。
原因
全身の血流を調整する自律神経の働きがうまくいかないことで起こります。
体を横にした状態から立ち上がった際、全身の血が重力によって足の方へ下がっていきます。
それを防いでいるのが自律神経です。
自律神経が血流をコントロールして、足のほうへ下がりすぎないようにしているのです。
しかし、自律神経の働きが乱れると、そのコントロールがうまくいかずにどんどん血流が足へ下がっていきます。
すると、脳の血流が不足し、脳貧血になり、症状が出てしまうのです。
高齢者は、自律神経のコントロールが効きづらくなります。
10代の方は思春期の成長過程で、自律神経が体の変化に追いつかずに症状が出る場合もあります。
対策
ご自身で出来る対策としては・・・
・起き上がる、立ち上がる際に動作を急激にせず、ゆっくりにする。
・深呼吸をして自律神経を落ち着かせる
・一度にたくさん食べすぎず、少量にわけて食べる(食後に副交感神経が強く働きすぎて低血圧を招きやすくなる)
などがあります。
施術
主に首、肩、背中の他、手足のツボを使います。
また、腰や下腹部にお灸をして自律神経を調整するのも大事です。
10代で発症した方には特に有効で、施術を続けると少しずつ症状が抑えられてゆきます。